interview

各々の生き方に宿る、リクルートのDNA

開始後2年で20万アカウントを獲得。「Airレジ」が目指す「未来の当たり前」とは

大宮 英紀

株式会社リクルートライフスタイル 執行役員

ネットビジネス本部 スモールビジネスソリューションユニット長

Profile

大宮 英紀(おおみや ひでのり)
2007年中途入社。前職はシステムエンジニアとして証券会社のシステムなどを担当。リクルートに転職後は「ポンパレ」立ち上げメンバーとして、2か月という当時異例のスピードでの新規サービスのリリースを経験。現在は、メンバー総数200名を超える「Airレジ」をはじめとするAirサービスの総責任者として、有力な海外パートナーとの提携交渉や、サービス開発の推進を行っている。
※2016年3月時点です。

小・中・高と全国大会レベルの長距離選手として活躍し、目的達成に向けた飽くなき挑戦を続けてきた大宮英紀。リクルート入社後は、「じゃらんnet」や「ポンパレ」などのサービス開発を担当し、現在はリクルートライフスタイルの企業向けサービスの企画・開発・運用の責任者でありながら、有志数名で立ち上げたPOSレジアプリ「Airレジ」をはじめとするAirサービスの総責任者も務めている。現在200名を超えるチームメンバーを率いて、Airサービスを世界に通用するサービスとするべく妥協なき改善を続けている大宮は、リクルートにとっても新たな領域となるこの事業において、どんな価値を提供しようとしているのだろうか?

陸上競技の経験があったからこそ、
思い通りにいかなくてもモチベーションを維持し、
前に進み続けることができているのだと思います。

—大宮さんは、学生時代に陸上競技を長く続けていたそうですね。

大宮:はい。小さいころから大学生まで、長距離の選手として走り続ける毎日でした。高校時代は全国優勝を目標に、多くのスポーツ特待生を含む部員たちと競い合いながら成長してきましたね。選手になれるのはひと握りというなかで、夏休みに1か月間かけて北海道を転々としながら合宿したり。休みは年間を通じて年末年始のみという競技生活でした。

—当時の経験がいまに活きていると感じることはありますか?

大宮:まずは自分に勝つこと、それを継続すること、そして他者にも勝つこと。これを実現するためのモチベーションマネジメント、ストレスコントロールの重要性を、このときに学びました。この経験があったからこそ、社会人になってからも新たなチャレンジを続けることができたり、思い通りにいかなくてもモチベーションを維持し、前に進み続けることができているのだと思います。

—リクルートに入社される前は、どんな仕事をしていたのですか?

大宮:前職はシステムエンジニアで、決められたことを決められた枠のなかでうまくやるという仕事の繰り返しでした。最初はやりがいを感じていたのですが、徐々に「この仕事は自分じゃなくてもできる」と感じるようになり、ほかの業界で営業の仕事をしてみようと考えたんです。お客さんの前で決定するようなことをしてみたいと。大きな市場があり、同時に開拓の余地が残されているところで仕事がしたくて、リクルートに入社し、当時まだネットにあまり力を入れていなかった「じゃらん」に関わるようになりました。そこで、2015年までリクルートライフスタイルの社長をしていた北村(吉弘)と、現在Indeedで社長をしている出木場(久征)と出会ったのですが、自分と年齢が3つぐらいしか変わらないのに、こんなにすごい人がいるということに愕然としたんです。

「どうすればもっと良くなるのか」を考え続けるようになってから、
サービスへの本気度、決断に対する腹の据わり方や動き方などが
まるっきり変わりましたね。

—どんなところがすごいと感じたのですか?

大宮:当時のリクルートでは、インターネットは紙媒体とセットで考えられていました。でも彼らは、ユーザーを主体に置いたときにどんなことができるのか、ネットビジネスとして何が競争優位性を持つのかということを、とことんシャープに絞り込んで考えていたんです。市場を作るというのは、あれもこれもすることではなく、余計なものは削ぎ落とし、これで勝負をするというものを決めていくことなんだなと。こういう人たちから刺激を受けながら仕事ができるということは自分にとって大きかったですし、いつかはこの人たちよりも価値を出したいと思ったことが、自分の原点になっています。

—そこからは仕事に対する意識も大きく変わったのですか?

大宮:はい。それ以来、どうすればもっと良くなるのかということをずっと考え続けてきました。「もっとできるはずなのに、いまできていないのはなぜなのか」といった考え方をするようになってからは、サービスへの本気度、決断に対する腹の据わり方や動き方などがまるっきり変わりましたね。プライベートと仕事の境目はどんどんなくなり、いましている仕事を本気で楽しめるようになりました。

日本だけでなく世界における
「未来の当たり前」を
作りたいと考えていました。

—現在大宮さんが携わっている「Airレジ」の立ち上げの経緯について教えてください。

大宮:以前から、日本だけでなく世界における「未来の当たり前」を作りたいと考えていました。リクルートにしかできないことをするのであれば、顧客接点を最大限に活かせるBtoBのサービスだと考えていて、その過程で「POSレジをやりたい」ということはずっと仲間内で話していました。それで、「スモールビジネスを展開する方たちの商業活動をより簡単に、自由にするお手伝い」をコンセプトに掲げ、2013年に有志のメンバーで「Airレジ」を立ち上げました。

—現在の利用状況についてはいかがですか?

大宮:幸運なことに多くのお店に支持をいただき、開始後2年間で20万アカウントを超えるまでに成長しました。利便性を向上させるために、決済サービスや集客支援サービス、店舗業務支援サービスなどとも次々と連携していき、予約管理システムの「Airリザーブ」、受付管理アプリの「Airウェイト」、サービス紹介サイトの「Airマーケット」、決済サービスの「Airペイメント」をリリースしました。これらAirサービスはスモールビジネスの業務支援総合ソリューションとして進化し続けていて、2015年1月からはグローバル展開もスタートし、海外でもさまざまな業種で使われ始めています。

—グローバル展開もスタートしたAirサービスですが、今後のヴィジョンについてはどのようにお考えですか?

大宮:例えば、プラットフォームというものを駅に置き換えた場合、田舎に作るか都会に作るかで大きな違いが出てきますよね。やはり人や交通量が多いところに駅を作る必要があって、それによって街が形成されていくということが、プラットフォームにおける価値になります。Googleなら「検索」がコミュニケーションの軸になっていますが、Airサービスでは「会計」がそれに当たります。僕たちは日本向けのサービスを海外に展開するという考え方ではなく、当初からグローバルを想定し、日本はあくまでもこのプロダクトにおける重点エリアであるという考えを持っていました。これからは、Airサービスを通じて自分が知らない国の人たちとの接点を持ちたいと思っていますし、さまざまな国籍のスタッフがチームにいる状態で、Airのサービスを作り続けていきたいですね。

いまはリクルートの名刺を使って
会いたい人に会いまくって、
いろんなことが吸収できています(笑)。

—短期間でAirサービスをここまで成長させることができた「Air」チームは、総責任者の大宮さんから見て、どんなチームだと思いますか?

大宮:クリエイティブな仕事というのは、自分たちがやりたいことをただするだけではなく、ユーザーからのさまざまなフィードバックを受けながら、世の中を変えていける可能性を突き詰めていくことだと思うんですね。つまり、クリエイティブというのはアートとは少し違うんです。そう考えると、自分たちのチームは本当の意味でクリエイティブな組織になっていると思っています。

—リクルートという組織全体に関しては、どんなところに魅力を感じていますか?

大宮:自分を触媒として何かを表現したいと考えたときに、リクルートというのは良い舞台だと思います。良い演技をたくさんの観客に届けられる環境があるし、演目についてもトラディショナルなものだけではなく、新しいものを積極的に採り入れられる。また、上手にプロモーションをして、新たな観客を連れてくることもできます。こうした恵まれた環境でしかできないことを続けていきたいですし、会社自体もよりおもしろくしていきたいと思っています。最近は国内外問わず外部のスタートアップの方々と話をするなかで学ぶことが多いのですが、考え方の切り口というのはみんな違うんですよね。いまはリクルートの名刺を使って会いたい人に会いまくって、いろんなことが吸収できています(笑)。

—最後に、これから挑戦してみたいことについて教えてください。

大宮:世の中はすごいスピードで変化しています。そしてグローバル化によって、企業としても個人としても競争はますます激化していくはずです。価値を提供し続けるために、時代の変化に適応していかなければいけないしですし、逆に変化をチャンスと捉え、未来を作るということを楽しんでいきたいですね。「Airレジ」では、未来の当たり前を作ることにチャレンジしてきましたが、リクルートはそれを応援してくれる会社です。今後はグローバル展開を見据えながら、自分のチームを変化が楽しめる組織へと成長させ、僕たちが思い描く未来を実現させたいと思っています。

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