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対談から見えるDNAのかけら

経験値や年齢ではなく、大切なのは強い想い。若手プロデューサー×マネージャー対談

柴山 大

伊藤 友也

Profile

柴山 大

Web総合

しばやま だい(左)
株式会社リクルート住まいカンパニー
ネットビジネス統括部 ネットビジネス企画開発部 スマートデバイス戦略開発グループ
グループマネージャー
2012年中途入社。前職では通信設備(基地局)の設計、通信端末のプロダクト商品企画、Android日本初号機(2009年6月)の夏モデル導入リーダーなどを担当した後にリクルートに転職。現在は、株式会社リクルート住まいカンパニーネットビジネス統括部 スマートデバイス戦略開発グループのマネージャーを務めている。
※2016年3月時点です。

伊藤 友也

Web総合

いとう ともや(右)
株式会社リクルート住まいカンパニー
ネットビジネス統括部 ネットビジネス企画開発部 スマートデバイス戦略開発グループ
2012年新卒入社。株式会社リクルート住まいカンパニーネットビジネス統括部 スマートデバイス戦略開発グループに配属され、入社2年目より、「SUUMO」アプリの大規模リニューアルプロジェクトにコアメンバーとして参画。現在はプロデューサーとして、「SUUMO」におけるコミュニケーションプラットフォームの企画・開発などを担当している。
※2016年3月時点です。

前職でモバイル端末に関わるさまざまな仕事を経験した後、スマートデバイスの台頭に伴い、リクルートを新たな活動の場として選んだ柴山大。そして、ほぼ同時期に新卒で入社し、「SUUMO」アプリの大規模リニューアルプロジェクトの中心メンバーとして活躍してきた伊藤友也。ふたりは同じリクルート住まいカンパニーネットビジネス統括部 スマートデバイス戦略開発グループに所属し、柴山がグループマネージャーを務め、伊藤はプロデューサーとして3年半ともに働いてきたという。伊藤が入社2年目から中心人物として推し進めてきた「SUUMO」アプリのチャット機能の開発秘話をはじめ、なぜ若手がこんなにも活躍できるのか、お互いの立場から話してもらった。

「世の中に対して意味がある」
と自分が思える仕事ができるかで、
会社を選択しました。(伊藤)

—柴山さんと伊藤さんは、それぞれ中途、新卒という形で2012年に入社されていますが、なぜリクルートを選んだのでしょうか?

柴山:前職は通信キャリア業界でモバイル端末に関する仕事をやっていました。スマートフォンの台頭により、コンテンツホルダーが主導権を握る時代が来たと感じるようになったんです。そう考えたとき、リクルートには影響力のあるサービスや、関心のある分野の編集コンテンツを持っているメディアが多くあって。当時リクルートはこれからIT、特にモバイルに力を入れていく段階だったということも自分にとって魅力的だったので、リクルートに転職しようと考えました。

伊藤:僕は新卒でリクルートに入社しました。外資系企業や大手IT企業などからも内定をもらっていましたが、会社を選ぶときに、「世の中に対して意味がある」と自分が思える仕事ができるかが最も重要だと思っていました。リクルートを選んだ理由は、社員の方と話していて「本気で世の中のカスタマーやクライアントのために働いている」と感じたことと、幅広い領域でカスタマーとクライアントと接点を持っていて「リクルートでしかできないことがあるのではないか」と思ったからです。

—現在はおふたりともスマートデバイス戦略開発グループにいらっしゃるそうですね。もともとこの領域に関心を持っていたのでしょうか?

柴山:私は前職で企画担当をしていたときにスマートフォンの導入に関わる仕事をしていましたし、スマートデバイスのサービス開発に関わりたいという思いがあったので、現在のグループに入ったのは自然な流れでしたね。

伊藤:僕は、学生時代にリクルートでインターンをしたときに、ある広告商材の営業販売を経験したのですが、自分の営業力不足もあったとはいえ、なかなか売るのが難しくて。それで100社くらいのクライアントにヒアリングをして、当時ターゲットとして考えていたクライアントがこの商材に対するニーズがないとわかりました。そのときに、「そもそもこの商材にはどんな価値があるのか」を考えていくことをやりたいと感じ、入社後はプロダクトの企画開発ができる職種につきたいと考えていました。

リクルートは経験値や年齢よりも、
どれだけ強い想いと知識を持っているのかということが
重視される傾向があると感じています。(柴山)

―おふたりが所属しているグループでは、どのような流れでプロジェクトを進めていくことが多いのですか?

柴山:例えば、現在開発を進めている「SUUMO」アプリのチャット機能というのは、2年半前に、伊藤が「不動産店舗とユーザーが直接コミュニケーションできるプラットフォームを提供したい」と発案したことから始まりました。

—2年半前というと、伊藤さんは新卒として入社されたばかりですよね。

伊藤:当時、僕は2年目で、企画を提案してもなかなか合意が得られませんでした。最初は、ここまで否定されるなら実現は難しいだろうと落ち込んでいましたが、このサービスを実現したらもっと住まい探しが便利になると強く思っていたので、途中からは「提案したときに否定される課題をひとつずつクリアしていけば実現できる」と考え方を切り替えました。柴山さんからのフィードバックで問われる課題をすべてクリアすれば、いつかは企画が形になると。

柴山:「あえてオリジナルのコミュニケーションサービスを作る意味があるのか」と初めは反対していましたね。それに対し彼は、コミュニケーション機能を実装することにどんなメリットやリスクがあるのか徹底的に調べていって、そうしているうちに彼が世の中のコミュニケーションサービスについてグループ内で最も詳しい人間になりました。それで、プロジェクト化が決まったとき、最も想いと知識を持っている彼がプロジェクトの中心となりました。リクルートは経験値や年齢よりも、どれだけ強い想いと知識を持っているのかということが重視される傾向があります。入社年次は関係なくプロジェクトの責任者を任せられる環境がありますね。

—プレッシャーも大きかったと思いますが、最も大変だったのはどのようなことでしょうか?

伊藤:プロジェクトとして合意形成するまでが一番大変でしたね。もちろんプロジェクトが動き出してからもたくさんの課題があり大変なのですが……。新しいサービスの価値を合意形成することはとても難しく、ひたすら足を動かしてファクトを集めていきました。今後はチャットコミュニケーションが主流になると考えていますし、これまで「SUUMO」がサービス提供できていなかった、不動産店舗に問い合わせをしてから契約するまでのフェーズに対しても新しい価値を提供できると考えています。社内外の反応も高まり確実に良い方向に進んでいると実感できているので、非常にやりがいがありますね。

意志を持った若手のメンバーたちから
どんどんアイデアを出してもらいながら、
新しいサービスを開発していければと考えています。(柴山)

—柴山さんは、このプロジェクトの可能性について、どのように見ていますか?

柴山:単なるコミュニケーションサービスにとどまらず、将来は住まい探しにおけるプラットフォームになれると思いますね。チャットをプラットフォームにしていくという考え方は、最近のFacebookやLINEの動きを見ていても間違っていなかったと感じています。でも企画した当時は、「コミュニケーションをプラットフォーム化する」ということがうまく言語化できていなかったので、プロジェクトの価値を会社に伝えることに苦労しました。ただ、それはマネージャーである自分の仕事でもあるので、いかに自分たちが思い描くイメージを伝えていくかというところを、彼とともに考えていきました。

—マネージャーとして伊藤さんをサポートしていかれたんですね。グループには、メンバー同士が頻繁にコミュニケーションを取れるような機会や環境があるのですか?

伊藤:そうですね。それが当たり前なのであまり意識したことはないのですが、ほかの会社の話を聞くと、会議以外でも何かあればすぐに上司など誰にでも気軽に相談ができるリクルートは、なんて素晴らしい環境なんだろうと思います(笑)。

柴山:リクルートという会社の空気感がそうさせているところもあるのかもしれないですね。週に1回、マネージャーとメンバーでアジェンダを自由に設定できる会議をしていて、そこでは思いつきレベルのアイデアもどんどん出すようにしています。思いつきのアイデアといえば、「SUUMO」のアプリでゲームの裏ワザのような隠しコマンドを実装したことがあって。これは彼と中華料理屋で飲みながら、昔「ファミコン名人」として一世を風靡した高橋名人の「16連射」(ゲーム機でボタンを1秒間に16回押す高橋名人の特技)の雑談をしていたことがきっかけで生まれたんですよ(笑)。世代の違いなのか、彼は高橋名人のことを知らなかったんだよね。

伊藤:その場ですぐにWikipediaで調べて、「これをアプリに実装してみよう」と盛り上がりました。このときも、現場に裁量があったことや、柔軟な開発体制があったということが実現につながりました。もし仮に、すべてをトップに報告しながら進めていく体制だったとしたら、こんな企画は実現できないと思います(笑)。

柴山:私たちのグループは、彼らの年代を中心としたWeb総合の若手メンバーで構成されていて、おじさんはほぼ私ひとりだけなんです(笑)。私たちが扱っているスマートデバイスの領域は非常に変化が早く、これまでの経験が通用しないことも多いので、意志を持った若手のメンバーたちからどんどんアイデアを出してもらいながら、新しいサービスを開発していければと考えています。

伊藤は手探りしながらグループをいっしょに作り上げてきた仲間。
これからは次世代にバトンを渡していきたいと思っています。(柴山)

—若手のポテンシャルを引き出していくことも柴山さんのお仕事になると思いますが、伊藤さんについてはどんな力があると感じていますか?

柴山:メンバーによってテクノロジーに強いタイプ、ビジネスに強いタイプがそれぞれいますが、彼に関してはその両方を持ちつつ、どちらかというとビジネス設計に長けていると感じています。クライアントやカスタマーが抱えている負は何か、住宅業界全体にどんな問題点があり、それを解決するためには何が必要かということを考えていくことが得意ですね。

伊藤:自分の強みやできることは常に意識しています。柴山さんのようにテクノロジーに強く、経験や知見が豊富な方は社内にはたくさんいるので、自分は足を動かしてファクトを集め、カスタマーやクライアントのニーズをつかみ、課題を提示するということが、グループの中で果たすべき役割だと考えています。

柴山:彼はキャラクター的には非常にフランクだけど、ビジネスに対してはすごく真面目なんですよ。課題を徹底的に構造化して、問題の本質を見抜くということを主体的にできている。それが彼の強みだと思います。

伊藤:普段はあまりほめられないので、照れますね(笑)。柴山さんも含めてリクルートの人たちはとてもフラットで、いっしょに働きやすいです。「カスタマーやクライアントに価値を提供できるのか」という明確な基準があるから、意思決定にブレがないと感じています。悩んでいて相談をしたときは、次にこちらが考えるべきことを打ち返してくれるので、メンバーの成長のことも考えながらサポートしてくれてありがたいと感じています。

—フラットな関係だからこそ、ポテンシャルを発揮できるのかもしれないですね。

柴山:そうですね。立場上は上司・部下という関係ですが、彼の入社と私の転職は同じ年で、スタートラインは同じでした。そこからお互いに手探りしながら3年半仕事を続けるなかで、いっしょにグループを作り上げてきたという感覚がありますし、これからは次世代にバトンを渡していきたいと思っています。

新しいモノを作り出す力と、
1から100に進化させる力を
両方持っている会社だと思っています。(伊藤)

—おふたりにとって、リクルートという会社で働く醍醐味は何でしょうか?

伊藤:自分たちがやろうとしていることが、本当に世の中にとって必要なことなのかを深く考えることができるところですね。当たり前のことですが、リクルートでは本当に深く「提供する価値」を考えないとやりたいことが実現できません。それだけ影響力があり、責任も問われるということですよね。

柴山:リクルートでは、意思決定のスピードが早くなるような仕組みが整えられています。私のようなマネージャーに与えられている裁量権に一定以上の大きさがありますから、必然的にスピード感が早まっていくんですね。そのような文化が形成されているのは非常に良いところだし、しっかり構造化して考えられたものに対しては、意思決定からサービス立ち上げまでの過程で障壁が少ない。もちろん、その分責任が重く、その所在もはっきりしているのですが、そこが企画の醍醐味でもあると感じています。

伊藤:あとは、強力な営業リソースがあるところも魅力です。どんなに良いプロダクトを作ったとしても、新しいものを利用していただくことは難しく、なかなか導入が進みません。リクルートは既存のリソースを活用できるので、新しいプロダクトの導入・拡販をダイナミックに進めることができます。新しいモノを作り出す力と、1から100に進化させる力を両方持っている会社だと思っています。

—生み出す環境も、育てる環境も整っているんですね。そのような環境で、これからどんなことを実現していきたいとお考えですか?

柴山:コミュニケーションサービスを核にした住宅業界の大きなプラットフォームを作ることですね。いまやチャットでタクシーが呼べたり、レストランが探せるようになっている時代ですから、住宅領域においても、住宅の賃貸・売買の契約や内見の自動化など、コミュニケーションサービスを使ってできることは非常に多いと感じています。

伊藤:これまでの「SUUMO」のサービスは、メディアを通じて不動産店舗に問い合わせるという送客の部分までしかサービス提供できていませんでした。チャットを核にしたプラットフォームを構築して、カスタマーの契約まで伴走していけるようになる。そうするとサービス提供できる白地が生まれ、オンライン上で分析できるデータがより増え、より良い住まい探しの最適化が加速していくはずです。今後も、これまでオフラインだったものをオンライン化して新しい価値を作っていくことに取り組んでいきたいですね。

柴山:昨年「SUUMO」では、VRゴーグルを使って部屋の内見がバーチャルで体験できるサービスも提供しました。全社規模で見ても、社内にAI研究所(Recruit Institute of Technology)が開設されたりと様々な部門で動きがあるので、みんなで協力してリクルートを「テクノロジーの最先端をクリエイトする会社」にするということが今の野望ですね。

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